排水口カバーは、目皿やヘアキャッチャーに設置しゴミが流れるのを最小限に防ぐアイテムの総称で、排水口ネットなどとも呼ばれています。
一方で排水口の目皿やヘアキャッチャーの目隠しとして設けられている排水口の蓋のことを排水口カバーと呼ぶ場合もありますが、この記事では前者を指して排水口カバーとします。
排水口の蓋については、その役割や必要性、使用しないことのメリット・デメリットなどを以下の記事でまとめています。あわせて参考にしてみてください。
まずは、お風呂の排水口カバーにはどのような種類があるのか、タイプと素材に分けて確認してみましょう。
タイプは主に、シールタイプ、ネットタイプ、カバータイプがあります。それぞれの特徴とメリット・デメリットを確認していきましょう。
シールタイプは排水口の目皿の上に貼って使用するタイプです。平面の丸形や四角いシールに小さな穴が空いており、表面に髪の毛や汚れが溜まったらシールごと剥がして捨て、新しいものに貼り替えます。
素材としてはポリプロピレンや不織布などが多いです。
シールタイプのメリットは、簡単に付け外しがおこなえ、ハサミで簡単にカットできるので自宅の排水口のサイズに合わせることができる点です。
一方で、シールの粘着力が水で弱くなりやすいこと、貼る場所が乾いていないと貼ることができないこと、ゴミが溜まりやすく頻繁に交換が必要なことなどがデメリットです。
100円ショップなどで25枚100円~購入でき手軽に試すことができます。
出典:浴室排水口用髪とりシート丸型10cm 25枚 | 【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア
ネットタイプは元からある目皿やヘアキャッチャーに取り付けることで、髪の毛の流れ込みを防ぐものです。もとからある目皿やヘアキャッチャーは網目が粗いことが多いですが、ネットを巻きつけることで網目を細かくすることができます。
メリットとしては、伸縮自在なのである程度の排水口のサイズに対応でき、シールのように剥がれてしまう心配が無い点です。
一方、シールタイプよりは多少の装着の手間がかかるので、デメリットと感じる場合もあるかもしれません。
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カバータイプは目皿やヘアキャッチャーそのものの役割をするものです。もし、現在の目皿やヘアキャッチャーが汚れが溜まりやすかったり掃除がしにくいのであれば、交換することで今よりも掃除が楽になるかもしれません。
カバータイプには、目皿やヘアキャッチャーの上に被せるタイプのもの、目皿やヘアキャッチャーごと交換して使用するもの、水流を利用して一箇所にゴミを集めるもの、抗菌効果がありぬめり汚れが発生しにくいものなど、種類は様々です。
カバータイプのメリットは、繰り返し使えて環境にもお財布にも優しいこと、プラスチックやステンレス・銅など素材の種類も豊富なので選択肢が多いことです。
一方デメリットは、サイズの変更ができないので排水口のサイズに適したサイズを選ばなくてはならないこと、四角や長細い形状など特殊なタイプの排水口に合うものがあまりないことなどがあげられます。
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シールタイプはポリプロピレンや不織布、ネットタイプはポリエチレンなどが一般的なので、素材で選ぶということはほとんどありません。よって、ここではカバータイプの素材別の特徴とメリット・デメリットをご紹介します。
プラスチックは加工が容易であるため、販売されている商品の形状が豊富です。形状による機能だけでなく見た目なども好みのものにすることができます。また、加工が容易であることから安価な商品も多いです。
ただし、プラスチックの性質上、ぬめりやカビが発生することがあります。抗菌加工が施された製品も多いですが、ステンレス製や銅製に比べると掃除の頻度が多く必要になることを念頭に置いておきましょう。
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ステンレスは錆びにくくて丈夫、ぬめりやカビもつきにくいという特徴があります。 しかし、プラスチックと比べると加工が難しく種類はあまり豊富ではありません。また、プラスチック製と比べると値段がやや高くなる傾向があります。
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銅は、銅自体が持っている抗菌作用が特徴です。銅が持っている抗菌作用によってカバーに生じるぬめりや菌の発生を防ぐことができます。
ただし、銅の性質上時間が経つと黒ずんだり変色が起こります。また、ステンレスと同様、プラスチックと比べると種類は少なく値段がやや高くなってしまいます。
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ここまででネットのタイプ・素材別の特徴について理解していただいたと思うので、次は選び方について解説します。排水口カバーを選ぶ際のポイントを押さえて、自分に適したものを購入していきましょう。
前述のとおり、シールタイプ、ネットタイプ、カバータイプの順に交換頻度が高くなっています。また素材の違いによっても掃除の頻度は変わります。
例えば、シールタイプは一般的には1〜3日ほどで交換が必要なため、忙しい方にとっては負担となる可能性があります。また、シールタイプは貼る場所が乾くのを待つ時間もあります。
各タイプの交換頻度や掃除の手間を確認し、自分のライフスタイルと照らし合わせて購入を進めていきましょう。自分に合うものが何か不明な場合は、100均商品など安価な商品を用いて試していくことがおすすめです。
どの商品を購入するにしても、排水口のサイズに合っていなければ本来の機能を果たすことができません。とくに加工が難しいカバータイプでは注意が必要です。また、ネットタイプのなかには伸縮性のないものもあるため注意が必要です。排水口の直径を測定してから、サイズの合うものを購入しましょう。
ここでは、各タイプごとにおすすめ商品をいくつかご紹介します。おすすめポイントもあわせて紹介しますので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
出典:Amazon
こちらの商品は、目皿の代わりに置くだけなので設置が簡単。さらに、ネットの深さがあるのである程度ゴミが溜まるまで交換しなくて済みます。交換の際は目皿ごと取り外して捨てられ、目皿を掃除する必要はありません。
サイズは直径10cmで、円形で直径が10~10.5cmの排水口に使用可能です。
出典:Amazon
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こちらは既存の目皿やヘアキャッチャーと取り替えて使用します。排水の際の水流を利用して髪の毛やゴミを一箇所に集める設計になっており、ゴミ捨ての際は直接手で触れる必要がありません。銀イオン効果でヌメリ防止や抗菌効果も期待できます。
サイズは11.5×11.5×5cm、目皿の直径が95~109mmの排水口に対応しています。
出典:Amazon
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こちらは、ステンレスのパンチング穴加工の排水口カバー。不動態皮膜により表面が守られて錆びにくく耐久性に優れた製品です。深さ2.3cmの凹みの中に髪の毛がまとまり、ゴミを集めるのも簡単。パンチング穴加工は、目詰まりしにくく、掃除しやすいといったメリットがあります。
排水口の適用口径は、7.6~10.2cmに対応しています。
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本記事では、排水口カバーの種類と選び方、おすすめ商品についてご紹介しました。 排水口カバーにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。交換頻度や掃除の手間もタイプによって異なりますので、ぜひ自分に合ったものを探してみてください。
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