井戸ポンプには浅井戸と深井戸の2種類の井戸があることをご存知でしょうか。同じ井戸でも、浅井戸なのか深井戸なのかによって、ポンプの交換手順やポンプの本体料金が異なります。
浅井戸は深さが8m未満で、深井戸は8m以上の井戸のことを指します。浅井戸と深井戸は、それぞれ設置できるポンプが異なるので、専用のポンプを設置しなければいけません。浅井戸と深井戸は、ポンプの交換費用も異なります。井戸ポンプを交換するときは、事前に井戸の深さを確かめておきましょう。
浅井戸のポンプを交換する場合、深井戸に比べて費用が安くなります。浅井戸のポンプ交換費用は、ポンプの本体代を含めると10万円前後です。ただし、ポンプ交換費用は、ポンプの本体価格によって大きく変動します。具体的な浅井戸のポンプを交換する手順は、以下の通りです。
浅井戸のポンプ交換を依頼するときの工事費用は、4万円程度が相場です。工事費用に加え、古いポンプの処分を依頼する場合は、処分費用も必要です。取り外したポンプは、自治体によって家庭ごみとして出せない場合があります。自分でポンプを処分したい場合は、事前に自治体に問い合わせておきましょう。
また、6万円程度で新しいポンプを購入できますが、機能性などによってはポンプの価格が高額になります。とくに、給水量が多いポンプやモード切り替えができるポンプなどは、本体価格だけで10万円を超えてしまうことがあるので注意しましょう。
深井戸の場合、浅井戸に比べるとポンプ交換費用が高い傾向にあります。深井戸のポンプを交換する場合の依頼相場は、20万円以上が目安です。工事費用は浅井戸と変わらないことがほとんどですが、ポンプ費用が浅井戸に比べると高額です。
深井戸は、浅井戸よりも深いのでポンプ交換の手間がかかります。深井戸に入っている塩ビ管は、最低でも8m以上あります。撤去する塩ビ管は長く、重さもあるので、慣れていない人には難しい作業です。自身で作業をしようとして塩ビ管を井戸内に落としてしまったら、塩ビ管を撤去する作業を依頼しなければいけないのでDIYをするのではなく最初から専門業者へ依頼しましょう。深井戸のポンプを交換するときの具体的な手順は、以下の通りです。
また、深井戸の場合は深さによっては塩ビ管を延長する必要があり、その長さによって追加料金がかかります。配管延長にかかる費用は追加部品や作業内容によっても異なるので事前に見積もりを取っておきましょう。
井戸を長く使用していると、ポンプの調子が悪くなってしまうことがあります。水が出るからといって、井戸ポンプのトラブルを放置していると断水する可能性があります。井戸水を生活用水として使用している場合には、とくに注意が必要です。井戸ポンプの異変に早く気づくためにも、日常的に井戸ポンプの状態をチェックしておきましょう。
下記の項目で、井戸ポンプでよく起こるトラブルと修理方法を解説します。自分で井戸ポンプを修理できるケースもあるので、ぜひ覚えておいてください。
日常的に井戸水を使っている場合、井戸水の水圧が落ちると、水道の使い勝手が悪くなってしまいます。水圧が落ちたと感じる場合は、まずフィルターを掃除をし、水圧が改善しなければプロに点検を依頼するのがおすすめです。井戸水の水圧が落ちた場合に考えられる原因は、以下の3つです。
井戸ポンプの寿命は、10年前後だと言われています。井戸ポンプを設置したのが10年以上前なのであれば、井戸ポンプが劣化して水を引き上げる能力が落ちていることが考えられます。また、井戸ポンプのフィルターが詰まっている場合も、水圧が落ちる原因です。
井戸水の水圧が落ちた場合には、まずフィルターの掃除を行いましょう。フィルターの掃除を行なっても、水圧が戻らない場合は、井戸ポンプが故障している可能性があります。ポンプが劣化により故障している場合は、ポンプの交換が必要です。
万が一、フィルター掃除をしたり、ポンプを交換したりしても水圧が落ちたままなのであれば、井戸水の減少が考えられます。井戸水が減少している場合は、井戸を今よりも大きくするか、井戸を深く掘ることで、水が出てくるケースがあります。ただし、井戸を今よりも大きくしたり、深く掘るのには高額な費用が必要になります。井戸水が減少している可能性がある場合には、専門の業者に点検してもらうようにしましょう。
井戸ポンプは、稼働中に音が出ます。その稼働音が、いつもよりも大きいと感じる場合には、井戸ポンプに何かしらの異変が起きているかもしれません。また、いつもとは違う音がする場合も、井戸ポンプが故障している可能性があるので注意が必要です。井戸ポンプのモーター音が大きくなった場合の原因は、以下の3つです。
井戸ポンプが故障したときの症状として、モーター音が大きくなることが挙げられます。また、井戸ポンプが稼働していないのにモーター音がなっている場合は、ポンプ内で水が出続けている状況が考えられます。モーター音によって、騒音トラブルが起こる可能性も考えられます。モーター音に異常を感じたら、なるべく早く専門業者へ点検を依頼しましょう。
まれに、井戸ポンプの設置不良でモーター音が大きくなることがあります。もし、設置して間もない井戸ポンプの音が気になった場合には、井戸ポンプを設置した業者に点検を依頼しましょう。
井戸ポンプから水漏れしている場合は、以下のような原因が考えられます。井戸ポンプの水漏れを放置していると、いきなり水が止まってしまうことも考えられます。水漏れに気づいたら、なるべく早く専門の業者へ修理を依頼しましょう。
設置して時間が経っている井戸ポンプは、ポンプ本体に亀裂が入り、水漏れしてしまうことがあります。ただ、水漏れしているからといって、必ずポンプ本体を交換しなければいけないわけではありません。ネジの交換などの簡単な修理で水漏れが解消する場合もあるので、まずは一度専門の業者に点検を依頼しましょう。
また、ポンプ内の水が凍結することにより、氷の圧力でポンプ内が破損してしまうことがあります。とくに、冬などの寒い季節にいきなり水漏れが始まったら、凍結によるポンプの破損を疑ってみましょう。ポンプ内が破損しているのを放置すると、水漏れがひどくなったり、騒音を発するようになったりします。余計なトラブルが起きる前に、専門の業者に点検を依頼するのがおすすめです。
井戸ポンプ内には、漏電を防止するためのブレーカーが設置されています。ブレーカーが作動することが、いきなりポンプの電源が落ちてしまう原因です。ポンプ内のブレーカーが落ちる原因には、以下のようなものがあります。
井戸ポンプ内のブレーカーは、自分で修理しようとすると感電などの危険性があります。使用中に井戸ポンプの電源が落ちる場合には、必ず専門の業者に依頼しましょう。また、水道修理の業者などでは電気系統の修理に対応できないケースがあります。業者に修理を依頼する場合は、事前に漏電している可能性があることを伝えましょう。
井戸ポンプを交換する際には、信頼できる専門業者に依頼しましょう。中には、井戸ポンプの交換料金が高すぎるなどの業者も存在します。信頼できる専門業者に依頼することで、安心して井戸ポンプの修理をしてもらうことができるでしょう。次の項目で、井戸ポンプを交換する際の専門業者の選び方を解説します。
井戸ポンプを交換するときに、どの業者に依頼するか迷ったら施工実績や口コミを確認してみましょう。施工実績は、多ければ多いほどいいわけではありませんが、施工実績を確認することで業界での経験を確認できます。施工実績は、専門業者のホームページなどで確認できるので、依頼前にチェックしてみましょう。
また、会社名などで検索して、口コミを確認することで、信頼できる業者かを確認できます。施工会社の口コミを検索するときは「(会社名)口コミ」などで検索をかけてみましょう。ただし、口コミが多い会社では、悪い口コミがあるケースももちろんあります。悪い口コミに目がいってしまいがちですが、悪い口コミだけではなく、良し悪し両方の口コミも確認して業者が信頼できるかを判断するのがおすすめです。
せっかく井戸ポンプの修理をしてもらったのに、すぐに調子が悪くなってしまったら困ります。専門の業者であっても、会社によってはアフターフォローが全くないケースもあるので、事前にアフターフォローについて確認しておきましょう。
多くの場合、業者のミスによる施工不良があった場合には、無料で対応してもらうことができます。ただし、業者によっては細かい決まりがあるケースもあるので、有料の部分、無料の部分とともに必ず確認を行いましょう。事前に確認しておかないと、アフターフォローが必要になったときに料金の支払いが発生する可能性があります。
また、アフターフォローを含めた相談ができる電話番号などがあれば、事前にチェックしておくと安心できます。井戸ポンプを含め、住宅設備は専門業者でなければ分からないことも多いです。施工後に不安なことが出てきたとき、気軽に相談できる窓口があれば、安心して修理を依頼できるでしょう。アフターフォローを含めた相談ができる電話番号を確認するときは、対応してもらえる時間や曜日なども一緒に確認しておくと安心です。
ホームページや見積もりなどで、井戸ポンプの交換にかかる料金をわかりやすく、明確に知らせてくれる会社は、安心して修理を依頼できます。この記事でも、井戸ポンプの交換にかかる費用相場を紹介しましたが、実際には井戸の深さや状態によって金額が多少変動します。
中には、費用相場を知らないのをいいことに、ぼったくりとも言える金額を提示してくる業者も存在します。井戸ポンプの交換に関する相場がわからない人の中には「ポンプの交換にこんなにお金がかかるのか」と納得して料金を支払ってしまう人もいるでしょう。
そのような業者にぼったくられないためにも、修理や交換にかかる費用をわかりやすく提示してくれる業者を選びましょう。また、見積もりにわからない料金があったときには、遠慮せず質問するのが大切です。わかるようにしっかり説明してくれる業者を選ぶことで、安心して修理や交換を任せることができるでしょう。
井戸ポンプの修理や交換を依頼することが決まったら、複数の業者から見積もりを取りましょう。複数の業者から見積もりをとることを相見積もりといいます。相見積もりをすることで、一番料金が安い会社を見分けられるだけではなく、信頼できる価格の業者を見分けやすくなります。
また、相見積もりをして、見積もりを比較するときには、料金だけではなく費用の内訳も確認しなければいけません。業者の中には、必要のない費用まで請求しているケースがあります。相見積もりをすれば、必要のない費用を請求している会社に修理や交換を依頼せずにすむでしょう。
どんなものでもいつか壊れてしまうときがきます。屋外にある井戸ポンプは、衝撃などで故障してしまうことがあるので、いつか必要になる井戸ポンプの交換に備えて、費用相場を知っておくと良いでしょう。また、普段から井戸ポンプを確認し、異音や水漏れなどの異常に気付けるようにしておくのがおすすめです。
井戸ポンプの交換を専門の業者に依頼する場合は、費用相場を知っておくと安心です。施工実績や口コミ、見積もりを確認して、信頼できると感じた業者に施工を依頼しましょう。
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