水漏れ補修テープはホームセンターやインターネットで販売されており、誰でもかんたんに水漏れを止めることができる便利な道具です。しかしかんたんに使えるからこそ補修できる症状には限界があります。本項では水漏れ補修テープを使って補修できる水漏れの場所や症状を紹介します。
シャワーホースや排水管の蛇腹ホースはしなやかに動かせるように柔らかい素材で作られています。毎日使用をすることで徐々に劣化が進行し、小さな穴や亀裂が入ることがあります。このような穴はホースの屈曲や強く引っ張られた際に発生しやすく、水濡れと乾燥を繰り返す場所ではとくに起きやすいです。
小さな穴であれば粘着力のあるテープを使うことで塞ぐことができます。補修テープは水に濡れたり、粘着部分を動かしたりすることでずれてしまうため完全に直すことはできませんが一時的な応急処置としては十分です。
シャワーホースや蛇腹ホースの穴を塞ぐ場合は、穴が空いている場所のゴミと水分を拭き取ってからテープを巻くことが重要です。穴を中心にテープをしっかりと巻き付け、隙間ができないように2、3回重ねて巻くのがポイントで、テープ同士が密着しやすい自己融着テープを使うのがおすすめです。補修後はホースの圧力を確認して水漏れがないかを確認し、なるべく早めに修理を行うようにしてください。
給水管に発生する穴は老朽化による亀裂や冬季の凍結、外部からの圧力が原因で起こります。見えない位置の給水管に空いた穴はなかなか気づくことは難しく、水道料金が急に高くなったことで発覚するケースが多いです。給水管に空いたピンホールは早めに対処することが重要で、水道業者による修理が行われるまで水漏れ補修テープを使って応急処置しましょう。
給水管に穴が空いているのを見つけたらまずは止水栓か元栓を閉めて水漏れを止めてください。トイレや洗面台、キッチンのように見える場所に止水栓があれば閉めてしまえば水漏れは収まります。手前側に止水栓がないときには元栓を閉めて水漏れを止めましょう。止水栓や元栓の閉め方は下記の記事を参考にしてください。
水を止めたら給水管を乾いたタオルで拭いてから補修テープをしっかりと巻き付けます。何重にも巻くことで給水管の水圧に負けないように巻くのがポイントです。直径数mm程度の小さな穴であれば補修テープで対応できますが、より大きな穴や亀裂が入っている場合には補修テープでは応急処置にならないのでテープを巻いたあとも使用は控えてください。
蛇口の根元からの水漏れの場合、主にパッキンの劣化や接続部分の緩みが原因として考えられます。軽微な水漏れでも放置してしまうと水道料金が高くなるだけでなく蛇口の劣化が進行するため早めに対処することが重要です。
緩みが原因の場合はモンキーレンチを使って時計回りに締め直すことで対処できますが、パッキンが原因の場合はパッキンを交換しなければ直りません。まずは蛇口周辺を拭いて水気を取り、接続部分に自己融着テープを巻いて対処してください。いずれの原因でも補修テープだけでは直らないのであくまで一時的な応急処置として行ってください。
水漏れ補修テープは急な水漏れの対処法として便利な道具ですが、特性や用途によってさまざまな種類があります。この項では水漏れ補修テープとして市販されているテープの種類とその使い方を詳しく解説します。
上でも紹介した自己融着テープは粘着剤を使用しないテープです。くっつかないけどくっつくテープとも言われる自己融着テープは対象物に圧着することでテープが密着して高い機密性をほこります。粘着剤を使用しないため水に濡れても剥がれてしまう心配が少なく、水道のホースや配管で発生した水漏れに効果的です。
自己融着テープは耐候性も高いので屋内外を問わず使用でき、屋外の給水管に対しても使えるため配管やホースの水漏れに気づいた際にはこれを使うのがおすすめです。
自己融着テープを巻く前にはまず配管やホースについた水分や汚れを拭き取りましょう。準備ができたら必要な長さにテープを切ります。自己融着テープは2倍以上に引き伸ばして使用するので補修部分に3回~5回ほど重ねられる長さに切りましょう。
巻き付けるときには引き伸ばしながら半分ほど重なるように補修部分に巻いていきます。補修部分を覆うように巻いたら厚みをつけるように重ね巻きをします。最後は隅ではなく中央部分で終わるように巻き終え、テープに圧着してしばらく待ちます。
防水補修テープは強力な接着を持つテープで、屋根やダクトなどあらゆる場所に貼り付けることができます。浴室やキッチンの水まわりでも効果を発揮し、シンクに空いてしまった穴でも塞ぐ強力なテープです。
防水補修テープは柔らかい素材でできているので配管のような細く、複雑な形状の場所でも水漏れを止めることに期待ができます。使い方は下記のとおりです。
防水補修テープは水に濡れている場所でも貼り付けられるほど強力なテープですが、砂や油などの汚れがついていると粘着力が弱まってしまうので汚れを拭き取っておくことが重要です。汚れを拭き取ったら防水補修テープを使う分だけ切ります。このとき、端が丸くなるように加工しておくと剥がれにくくなります。
テープを切ったら接着面についている剥離フィルムを剥がしてから水漏れ箇所に貼ります。貼った後は中央から端に向かって空気を出すように圧着して完成です。可能であれば片面だけでなく両面から貼り付けることでより強力に水漏れを止めることができます。
水道用ラップテープは主に排水管に使用するテープで、突然起こった水漏れに有効です。あくまで軽度な水漏れへの応急処置として使用され、ベタつきにくく貼り直すこともできるので使い勝手の良い商品といえます。水道用ラップテープも自己融着テープのようにテープ同士が密着することで水漏れを止めるため手軽に使える点が利点です。
水道用ラップテープを使用するときも同様に水漏れしている箇所をきれいに拭き取ります。拭き取ったら適切な長さに切り、引き伸ばしながら巻いていきます。約半分を重ねるように重ねながら巻き、最後は中央部分に押し付けるように圧着して完成です。
仮補修テープは無色透明なテープで目立ちにくく、一時的な補修に使用できるテープです。浴室やキッチンで起こるタイルやひび割れに使われることが多く、手軽に使用できます。透明であることから見た目を気にせず使用できるので仮復旧を行う際の応急処置に使われることが多いです。
仮補修テープは手に入りやすく安価であるため一時的な補修で使われることが多いですが粘着力が高いわけではないので給水管のような圧力のかかる場所では適していません。補修後も使うことは難しいので早めに業者に依頼をして修理してもらうことが重要です。
水漏れ補修テープは急な水漏れが起きた際でもすぐに応急処置ができる便利なグッズです。しかし、水漏れ補修テープはあくまで応急処置を行うためのもので直すためのものではありません。水漏れの原因や症状によっては効果を発揮できないことも多いため、注意点を理解して正しい対処をしましょう。
まず理解しておくべきなのは補修テープを使った対処はあくまで一時的な対処法であるということです。水漏れ補修テープは穴の空いてしまった配管やホースの穴を塞いでいるだけで修理を行っているわけではありません。つまり時間が経ったり、何度も水圧がかかったりすれば再度水漏れが発生します。
水圧や日光、気温の影響で補修テープも劣化をします。テープが劣化することで水漏れは再発する可能性があるので、応急処置をした後は早めに水道業者に連絡をして配管の交換や部品交換をすることが重要です。とくに給水管は蛇口を開けていなくても常に水圧がかかる場所です。水漏れによって他の被害が出る前に根本修理を行うようにしてください。
水漏れ補修テープはその使い方にもポイントがあり、正しく使用しなければ効果は得られません。使用する際には下記のポイントを確認のうえ、商品の取扱説明書も読んでから使用しましょう。
まず重要なこととしては水漏れ補修テープを巻く前に配管やホースを拭いておくことです。水漏れ箇所にもよりますが水漏れの原因箇所は水や汚れがついていることが多いです。この状態でテープを巻いてもうまく密着させることができずにすぐに水漏れが再発します。とくに自己融着タイプではなく粘着性のあるテープではその差が顕著です。
そしてテープを巻くときには隙間ができないように巻くようにしましょう。水漏れを補修しているため隙間があればその部分から水漏れしてしまうのは当然で、たとえ漏れなかったとしてもその部分は圧力に弱い状態が続きます。使用のたびに負荷がかかるのでその隙間から水漏れが起きやすくなります。
さらにテープを巻くときには重ね巻きをすることが重要です。隙間ができないように重ねて巻く際には半分以上重ねておくとしっかりと巻き付けることができます。とくに自己融着テープはテープの摩擦によって強固に密着するため重ねて巻くことで効果が高まります。商品によっては巻く方向や回数が指定されていることもあります。取扱説明書に沿って正しく使用することで補修を行うようにしてください。
前述通り、水漏れ補修テープは応急処置のためそのまま使用を続けることはできません。補修直後は水漏れが収まったように感じ、そのまま使えるのではと思ってしまいがちですが速やかに根本修理を行うようにしてください。
水漏れは水道料金が高くなるだけではなく、屋内であれば建物を濡らして腐食やカビの原因になります。排水管であれば悪臭や害虫に悩まされることも珍しくありません。集合住宅で水漏れが起きれば他の部屋に住む方にも迷惑をかけることになるため、応急処置をした後は根本修理を行いましょう。
自身で水まわりの知識があり、道具が揃っているのであれば交換することもできますが基本的には水道業者に依頼することになります。水道修理は同じ症状でも進行具合によって修理にかかる費用も安く済みます。修理にかかる時間も短く済むので早めに対処をして安心して生活できる家にしましょう。
この記事では急に発生した水漏れの応急処置方法として水漏れ補修テープを使った方法を紹介しました。水漏れが起きるとつい焦って対処してしまいがちですが、正しい対処法を知っておけば慌てずに処置が行えます。とくに水漏れ補修テープはホームセンターや通販で購入できるので万が一に備えて家に置いておくのもおすすめです。
水漏れ補修テープで応急処置をする際には取扱説明書にも沿って正しい方法で作業をすることが重要で、しっかりと穴を塞ぐことができれば一時的に水道を使うことも可能です。しかし、できるおとは修理ではなくあくまで応急処置なのでその後はすぐに修理をするようにしてください。修理の際には深夜や早朝でもすぐに対応してくれる業者だと安心です。
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