蛇口の交換には、次のような料金が想定されます。
■本体にかかる料金
交換する蛇口本体の費用です。交換する蛇口の種類によって、本体の料金は異なります。
■工具の準備にかかる料金
自分で蛇口の交換作業をするには、蛇口の取り付けや取り外しを行うための工具も必要です。必要な工具は作業内容によって異なるので、伴って必要な料金も変わってきます。必要な工具は、作業内容を確認したうえで用意しましょう。
■業者に依頼した場合の料金
業者に依頼するときに工具を自分で用意する必要はありませんが、蛇口本体の料金と工事費は発生します。同じ作業内容でも業者によって工事費はそれぞれ違いがあるので、各社のサービス内容と工事費を比較したうえで依頼先を決めることが大切です。
水道の蛇口交換にかかる費用は、水道の蛇口の種類によってさまざまです。それぞれの蛇口の料金の相場は気になるところだと思いますので、ここでは水道の蛇口の種類別に、その特徴と料金の相場について解説します。
単水栓は最もシンプルな水栓で、水を出したり止めたりする機能だけがついています。蛇口をひねると水またはお湯が出るのみで、蛇口で水とお湯の切り替えはできません。
吐水口が固定されているタイプだけでなく、回転させて吐水口の向きを変えられるタイプもあります。吐水口の向きを変えられる単水栓は、家庭では洗濯機の水栓としてよく採用されており、向きを調整して洗濯機のホースに吐水口をつなげられる構造になっています。
単水栓の料金の目安は3,000円〜です。
シングルレバー混合水栓は、ひとつのハンドルだけで温度や水量を調節できます。ハンドルを左右に動かすと温度を調節でき、上下に動かすと水を出したり止めたりできるタイプが多いです。片手で簡単に動かせるため、台所や洗面所など水を使う作業が多い場所に適しています。
シングルレバー混合水栓には、壁付タイプや台付きタイプなどがあります。設置する場所やデザインを考慮して選べるところも人気の理由のひとつで、料金の目安は7,000円〜です。
ツーハンドル混合水栓はハンドルが2つ付いていて、それぞれをひねると水とお湯が出ます。両方を同時にひねれば水とお湯が一緒に出るため、好みの温度に調節できる仕組みで、片方だけをひねって水やお湯のどちらかだけを出すことも可能です。
ツーハンドル混合水栓の種類としては、壁付タイプや台付きタイプなどがあります。特に台所や洗面所に採用されているケースが多く、料金の目安は6,000円〜となっています。
サーモスタット混合水栓は温度の制御機能がついている水栓で、この機能をサーモスタットと呼びます。左右にハンドルがついていて、一方で温度を調整してもう一方で水の出る量を調節します。
サーモスタット混合水栓は浴室で使っている家庭が多いです。なかには、ハンドルを操作するだけで簡単にシャワーに切り替えられるタイプもあります。
サーモスタット混合水栓の料金の目安は15,000円〜です。
水道の蛇口のタイプは、先ほど説明した単水栓や混合水栓以外の分類もあります。
たとえば、水栓の取り付け穴の数が異なり、取り付け穴が1つのタイプを「ワンホール」、2つのタイプを「ツーホール」と呼びます。
水栓が取り付けられている場所でも区別され、水栓が台についている「台付き」や、壁についている「壁付き」で使える水栓のタイプが変わることもあるのです。
さらに、水の流れを分岐させるための分岐水栓や分岐孔がついている蛇口もあります。
水栓の料金にはこれらの細かい特徴も反映されるので、実際の交換にかかる費用がすでに紹介した目安と同等になるとは限りません。蛇口を交換する際は、あらかじめ蛇口の特徴をよく確認しておくことをおすすめします。
水漏れなどの不具合がある蛇口をそのまま放置しておくと、たとえば次のようなリスクを誘発する恐れがあります。
一般的に蛇口の寿命は約10年と言われており、一見するとトラブルがないように見えても劣化が進んでいる可能性もあります。劣化した蛇口をそのままにしておくと、思わぬタイミングで修理が必要になるかもしれません。
このような問題を防ぐには定期的に蛇口を点検し、寿命を目安に蛇口交換を検討することをおすすめします。最新機能がついている蛇口に交換すれば、水周りの作業がよりしやすくなるでしょう。
ここでは、台付きのツーハンドル混合水栓を例に、蛇口を交換する際の手順を確認しましょう。具体的な蛇口の交換の流れは以下のとおりです。
最初に水道の元栓を閉めるのは、交換作業中に水があふれるのを防止するためです。元栓のタイプは戸建てと集合住宅で異なるため、あらかじめ場所を確認しておきましょう。
水道の蛇口を自分で交換すれば、最低限の料金だけで必要な作業を完了させられます。先ほど「蛇口交換にかかる料金の内訳」で説明したように、自分で蛇口の交換作業をするときに想定されるのは、蛇口本体の費用と工具の費用だけです。業者に依頼する際の工事費は省ける分だけ安く済ませられます。
また、自分で作業するときは、交換の日時も自由に決められます。業者とのスケジュールをあわせたり、立ち会いのために予定を調整したりする手間も不要です。
DIYなど蛇口を交換する作業に慣れている人であれば、自分で交換したほうが効率的かもしれません。蛇口の種類や特徴をきちんと確認し、適切に作業しましょう。
お風呂の蛇口を自分で交換する方法についてはこちらをご確認ください。
水道の蛇口を自分で交換する場合、メリットだけでなく注意点もあります。安全に作業するためにも、ここで説明する注意点をあらかじめよく確認しておきましょう。
水道の蛇口を交換するためには、専用の工具や部材を自分で調べて用意しなければなりません。たとえば、蛇口の交換の際によく使用されるドライバー、スパナ、混合水栓のナットを締めるための工具の価格は、それぞれ1,000円前後です。交換する蛇口の種類によっては、どのような部材を用意すべきか見極めるのが難しい可能性もあります。
もともと工具や部材をすべて持っていれば新しく購入する必要はないですが、準備から始めようとしている場合は注意が必要です。
専門的な知識があれば、そろえる工具や部材もすぐに判断できるでしょう。しかし、何も知らないところから準備するとなると、業者に依頼するのと同等の料金や手間までかかるかもしれません。専用の工具や部材をすべてそろえた場合、業者に依頼するのと料金がさほど変わらない可能性もあります。
自分で行った蛇口の交換作業にミスがあれば、より大きなトラブルに発展する心配もあります。たとえば、蛇口の取り付けがうまくいかないと、交換する前よりも水漏れがひどくなる恐れもあるため要注意です。
先ほど「蛇口を交換しないとどうなる?」で説明したとおり、水漏れを放置していれば水道料金がかさんだり、床や家電を濡らしたりする懸念があります。余計なコストや手間をかけないためにも、蛇口の交換作業に自信がない人は、最初から業者へ相談したほうがいいでしょう。
蛇口の種類や作業内容によっては、交換する際に専門的な技術や知識が求められることもあります。よく考えず安易に自分で交換作業をした結果、うまく対処しきれず、結局は業者への依頼が必要になるかもしれません。
そうなった場合、無駄な労力や時間がかかるだけでなく、仮に自分の作業が誤っていれば、水栓周りの状態を元に戻すために余計な料金がかかる可能性もあるのです。
また、蛇口の設置場所やタイプによっては、特別な処置をしなければ交換できないこともあり、その場合は業者にオプションの工事をしてもらわなければなりません。
水道の蛇口の交換については、専門的な技術や知識をもつ業者でないと判断できない部分も多いです。確実に蛇口の交換を終えてスムーズに使えるようにするためには、信頼できる業者を選んで相談するのが最も安心です。
水道の蛇口の交換を業者に依頼すればある程度の工事費はかかりますが、それでも業者に依頼をしたほうがいい理由があります。
経験が豊富な業者は専門技術や知識を持っているため、交換作業を失敗するリスクが低いです。症状をきっかけに自分たちが気付いていない問題点も指摘して、同時に修理してもらえることもあります。
蛇口の交換作業に慣れていない素人が作業するとなると、時間や手間がかかります。なかには、使う工具や部材がわからず戸惑う人もいるでしょう。
業者に交換作業を任せれば、必要な工具や部材はすべて業者が用意してくれるので、煩わしい作業の時間や手間はかかりません。プロの業者であれば的確に作業を進めてもらえるので、短時間で蛇口のトラブルを解決でき、交換後の蛇口を安心して使えます。
蛇口を効率的に交換して快適に使い続けたいときは、業者への依頼を検討しましょう。
水道の蛇口にはさまざまな種類や特徴があり、蛇口のタイプや設置場所に応じて交換にかかる料金は異なります。自分で交換作業を進めるのも一つの方法ですが、専門的な技術や知識がない場合は、プロの業者に依頼して交換したほうが確実です。
業者を選ぶ際は、説明の丁寧さやアフターフォローの有無を確認しましょう。最初に提示された見積りが明確か、後から追加料金がかからないかなどもチェックしておくと安心です。
蛇口には寿命もあるので、点検して交換のタイミングを見極められればトラブルを未然に防げるかもしれません。業者に頼ることも検討しながら、水道を快適に使い続けられるようにしましょう。
業者の選び方を下記の記事の中で紹介しているので是非参考にしてみてください。
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