ウォシュレット交換を自分で行うか業者に依頼するかの判断基準は大きく2つに分けられ、費用を安くおさえられるか、手間や時間をかけずに交換できるかのポイントが重要です。まずは自分で交換する場合と業者に依頼する場合にかかる費用と時間を知り、どちらが自分に合っているかを確認しましょう。
自分でウォシュレットを交換する場合にかかる時間は2時間ほどをみておくとよいでしょう。作業手順は後ほど詳しく解説しますが、工事だけでこれぐらいの時間が必要です。さらに自宅のトイレに合う商品や求める機能から商品を選定する時間、その商品を購入するための時間や配送されるまでの時間がかかります。
続いてかかる費用は大きく2つあり、商品の代金と施工に必要な工具の代金です。商品代は基本的にメーカーの定価がかかり、工具はすべてを揃えるのであれば2,000円~5,000円ほどが必要です。ドライバーのようにすでに家庭にある物があればその分の費用は抑えられます。
続いて業者に依頼する場合もみていきましょう。腕の良い水道業者であればウォシュレットの交換は1時間もかかりません。また、設置の難しいケースや追加工事が必要なケースでも柔軟に対応できるので不測の事態でも安心して工事を任せられます。
交換にかかる費用ですが、水道業者はメーカーから大量に商品を仕入れているため定価よりも安くウォシュレットを購入しており、商品によっては定価よりも安価で提供してくれます。常に仕入れを行っているので在庫を確保していれば即日取り付けも可能です。施工費は業者によっても変わりますが2万円~3万円ほどをみておきましょう。
上で紹介した時間や費用はあくまで既存の便器の取り外しと新しいウォシュレットの取り付けです。新たにウォシュレットの交換する場合、コンセントが無いと使用できないため電気工事が必要で、こちらの工事は電気工事士の資格がなければ行えません。
このようなケースでは取り付けたはいいものの使用ができなかったり、最終的に業者に依頼をするという方も多いです。一度工事を始めてしまうと完了までトイレは使用できないので、自身で施工をする際には細部まで確認したうえで作業を始めるようにしましょう。
ウォシュレット交換すべきか修理すべきか迷っているという方も少なくありません。できるのであれば長く使用したいですが、製品には寿命がつきものです。ウォシュレット交換のタイミングを知っておけば迷うことも少なくなるでしょう。
ウォシュレットに不具合が起きたときには修理や部品交換よりもウォシュレット交換が推奨されています。ウォシュレットは部品の劣化で故障するケースが多く、耐用年数が10年であることを考えると修理で対応しても他の部品が同様に経年劣化で故障する可能性が高く、そのたびに修理をするよりも一度交換してしまう方が安く済むためです。
また、ウォシュレットの部品は製造終了からおよそ10年ほどは部品が残っていますが、以降は部品がなく修理が行えないということもあります。次の故障のときには交換が必要になるというケースも多いため、長い目で見るとウォシュレット交換がお得です。
前述通りウォシュレットの耐用年数はおよそ10年です。長く使用しているウォシュレットは部品の劣化が進む以外にも、色褪せや汚れが落ちにくくなるなど気になることが出てきます。ウォシュレットも日々新しい製品が出ており、コンパクトなものや自動開閉があるものなど機能も豊富なので古くなったと感じた際には交換のタイミングかもしれません。
新しいウォシュレットへの交換は費用こそかかりますが、節電、節水機能が充実した製品の場合はランニングコストを抑えることも狙えます。気になる方はサービススタッフまでお気軽にご相談ください。
トイレが古くなったり、故障したりした際に交換をするのであれば、合わせてウォシュレットも新しいものに交換するのもおすすめです。トイレの中には便座やタンクが一体となったトイレがあり、この製品の場合はウォシュレットがトイレとセットになっています。トイレの部品はウォシュレットと同じくらいの耐用年数なので、同時に交換してしまうことで手間を減らすことができます。
ここではウォシュレット交換を業者に依頼するメリットを紹介します。DIYでの施工は一時的な費用を抑えることはできますが、長い目で見て判断することが大事です。
ウォシュレットを業者に設置してもらうメリットとして最も大きなものはメーカー保証です。メーカー保証とはウォシュレットを開発しているメーカーが商品の不具合に対して行っているサポートで、だいたい1年~2年ほどの保証期間があります。この期間は初期不良が起こることも多いため、保証期間であれば無償または安価で修理や交換をしてくれます。
メーカー保証は正しく設置して使用していることが前提のため、DIYで取り付けを行った場合は保証されないことが多いです。初期不良は頻繁に起こるものではありませんが、万が一初期不良が起きた際にもう一度商品を購入しなければ行けないと考えると損かもしれません。
業者に依頼する場合、現場に設置できる商品の中から希望にあったものを選定してくれます。そのためいざ依頼した後に設置できませんでしたということは起こりません。商品を選ぶ時間もあまりかからないためすぐに交換したい方は業者に依頼するのがおすすめです。
しかしDIYでは自分で商品を選定しなければならず、正しい商品を選ばなければ設置ができないということがあります。その場合は新たに商品を購入する必要があるため、購入前によく調べて購入するようにしましょう。
業者に依頼した場合、工事完了までが早いのも大きなメリットです。ウォシュレットの交換工事の施工時間はおよそ40分ほどなため、家でテレビを見ている間に交換は完了します。手間がかからないことを優先するという方であればおすすめです。また、施工時間だけでなく商品の選定や取り寄せも考えると施工完了までの時間は大きなものとなります。
とくに長く使用しているトイレやウォシュレットの場合、接続部分が固着してしまっているなど作業を開始して初めて気づくことも多いです。一度施工を始めると完了までトイレは使用できなくなるため、少しでも不安があれば業者に依頼をしておくことは大きなメリットになり得ます。
業者依頼の最大のメリットはアフターフォローです。水道業者によっては施工後数年間のアフターフォローがついている会社もあり、長く使用するものだからこそしっかりとした保証があると安心です。
自分で取り付けを行った場合は選定も施工もすべて自己責任となります。ナットの調整が甘いことでぐらついたり、水漏れが起きたりすることもあるので施工のプロに任せるほうが良いこともあります。
この項では自分でウォシュレットを交換しようと考えている方へ手順を解説します。施工不良を起こさないためにも良く確認して正しく設置を行いましょう。また、取り付けるウォシュレットによっては手順が異なるものがあります。工事の前には取扱説明書も併せて確認してください。
まずは商品の選定から行います。自宅のトイレに設置できるウォシュレットの中から求める機能や予算を参考にして商品を選定します。
確認する事項としてコンセントの有無があります。今までウォシュレットを使用していなかった場合、室内にコンセントがない可能性があります。コンセントの増設はDIYできないため注意しましょう。また、一体型トイレや一部のタンクレストイレの場合ウォシュレットのみの交換はできません。こちらも併せて確認しましょう。
最後に確認するのは寸法です。隅付きタンクの便器の場合タンクまでの距離が近すぎると設置が難しく、便器から壁までの距離が近すぎると設置が行えないこともあるので寸法を測っておき、自宅のトイレに合った商品を選びましょう。
ウォシュレットに求める機能としては自動開閉やパワー脱臭など、人それぞれで異なるため、予算とも相談をしながらどの機能は優先度が高いのかを決めて選びましょう。
ウォシュレットの交換をする前には必ず止水栓を閉め、養生をしてから作業をしましょう。トイレの止水栓はトイレ後方の給水管の途中に設置されています。
トイレの止水栓はマイナスドライバーを使って開け閉めを行うものが基本で、ネジの溝にマイナスドライバーを差し込んで時計回りに回して閉めましょう。ハンドルがついているタイプの場合はハンドルを時計回りに回すことで閉められます。
止水栓を閉める際にはどれくらい回したのかを覚えておくのがおすすめです。これは止水栓の開き具合によって水量を調節しているためで、再度止水栓を開く際に調整をしないために同じ回数分回して開くようにしましょう。
ウォシュレットの交換では給水管と給水ホースを取り外します。中から水が出てくるため床が濡れないようにビニールシートやバケツ、タオルを使って水を受け止めましょう。また、ウォシュレットの交換では細かい部品を取り扱います。ネジやナットを便器に落とさないよう便器にラップを掛けておくと安心です。
準備が整ったら既存の便器を外します。便座は便器の下側からナットでやネジで固定されているので取り外します。商品によっては化粧カバーが取り付けられていることもあるので先に外してから作業をします。取り外す際にはモンキーレンチやスパナを使用して慎重に緩めるようにしましょう。ナットを外すときには一緒にスリップワッシャーや半球パッキンも一緒に外します。ナットを外したら便座本体を上に持ち上げるようにして取り外しましょう。
現在使用している便座がウォシュレットの場合は電源プラグとアース線を抜いてから作業をします。分岐金具からウォシュレットの給水ホースを取り外し、水がかからないように止水栓と逆側に置いておきます。その後、ウォシュレットの横にある取り外しボタンを押しながら手前に引き、ウォシュレットを取り外してください。ウォシュレットを取り外したらベースプレートとゴムブッシュも取り外します。
便座を取り外したら便器をきれいに掃除しておきましょう。普段は小さな隙間となってしまい掃除が難しい場所でもこのタイミングで掃除できます。
ウォシュレットを設置する前に新しいベースプレートを取り付けます。取り外した際と逆の順番で、ゴムブッシュ、ベースプレートを設置します。ベースプレートの固定ではネジを使用するのでプラスドライバーを使用してネジを締めます。一箇所ずつ締めるのではなく、一度仮止めをして曲がっていないことを確認してから固定してください。
ベースプレートの交換が完了したらウォシュレットを取り付けます。手前から奥へスライドするように取り付け、カチッと音がするまで押し込みます。ウォシュレットを取り付けた後は下記の項目をチェックしてください。
便座裏のクッションが正しくフチにつかない場合、座ったときにずれてしまい非常に危険です。また、ノズルガードが便器にかかっていないことも確認しておきましょう。便器にかかってしまうとうまく動作しないことがあります。最後にタンクとウォシュレットの間に隙間があるかどうかを確認します。目安としては1cm以上の隙間があることが理想で、便座カバーと便座を上げた際に前に倒れてこなければ問題ありません。
続いて給水管を交換します。給水管を取り外す前には一度レバーをひねり、水がしっかりと止まっていることを確認してから作業をしましょう。まずはタンク側のナットを緩めますが、外れた際に中の水が漏れ出ることがあるので下にバケツやタオルを引いておきましょう。ボールタップの根元部分を手で抑えながらナットを緩めて外します。
このときにボールタップの軸がずれてしまうとボールタップが正しく機能しなくなってしまうので注意して作業をしましょう。続いて止水栓側のナットを同様に緩めて外します。
給水管を取り外したら分岐水栓を取り付けます。このときにはパッキンも合わせて交換しておくようにしましょう。分岐水栓設置後はタンクへ給水管を接続し、分岐水栓とウォシュレットの給水ホースも接続します。
各種配管の接続が完了したら通水して確認をします。アースを取り付けてから止水栓をゆっくり開いてきます。止水栓を開けるときには水漏れが起きていないかを確認しながらゆっくり開くようにし、元の位置まで開いたらナットで接続している部分から水漏れが起きていないかを確認します。
水漏れの確認方法は目視や手で触るだけでなく、乾いたトイレットペーパーで拭くように触るのがおすすめで、トイレットペーパーが濡れることがあれば水漏れをしているので一度止水栓を閉めてから給水管の取り付けを行ってください。
水漏れがないことを確認したらコンセントに電源プラグを差してウォシュレットの動作確認を行ってください。
本項では自分でウォシュレット交換をする際に注意すべきことを5つ紹介します。正しく設置するためにも必ず確認しておきましょう。
DIYで重要なこととして事前準備が挙げられます。施工中にドライバーがないことに気づいて購入しに行くなど不測な事態があるとその間トイレは使用できません。日中であればすぐ購入できるかもしれませんが、夜で店が閉まっている時間帯であれば翌日まで待つことになります。
部品を取り外した状態で時間を空けてしまうと作業ミスや部品の紛失が起こり得るため推奨はできません。作業する前には必要になる道具をすべて用意し、養生用のタオルも多めに用意しておくと安心です。用意した道具に不足がないか、工具は正しく使用できるかを確認してから作業を始めるようにしてください。
自分でウォシュレットの交換をするのであれば上で紹介した交換手順以外にその商品の取扱説明書をよく読んでおくことを推奨します。紹介した方法は一般的な取付手順であり、商品によっては固定具の形状や場所、固定方法などが異なることもあります。商品を正しく設置するために説明書をよく読んでから作業に臨むようにしてください。
取扱説明書には取付方法だけでなく注意点も記載されています。正しく取り付けなければトイレやウォシュレットを破損させたり劣化を早めたりします。必要なことをしっかりと理解してから作業をしましょう。
水道工事を行うときには水漏れを防ぐために止水栓を閉めてから作業を行います。止水栓とは給水管に設置する水栓で、閉めることでそこから先への水の供給を止めてくれます。ウォシュレット交換では分岐水栓やタンクへの給水管を取り外します。止水栓が閉まっていないと外した際に水が溢れ出しますので水が止まっていることを確認してから作業を行いましょう。
止水栓を閉め忘れた、もしくはしっかりと閉まっていなかったことが原因で水漏れが起き、床がびしょびしょになってしまったということもあります。内装が汚れるだけでなく腐食やカビの原因にもなり、最悪の場合階下へ漏水することもあるので注意をして作業をしましょう。
設置後は止水栓を開いて水量を調整します。止水栓は水を止めるだけでなく水量の調節も担っているのでこのときには同じくらい栓を開ける必要があります。どれくらい回して閉めたかを覚えておけば止水栓を調整する手間が省けます。
作業前に注意すべきこととして電源プラグを抜いておくことも重要です。ウォシュレットは電化製品なので電源プラグを差したまま作業すると感電するおそれがあります。水が飛び散ってかかってしまうこともあるため必ず電源プラグを抜いて作業をしてください。
分譲マンションに住んでいる方はマンション規約も確認しておきましょう。トイレは専有部分に当たるためリフォームを行うことは問題ありませんが、集合住宅の場合は事故が起きれば他の部屋にも迷惑がかかります。場合によっては自分での施工を禁止していることもあるため注意しましょう。工事を行う際にはあらかじめ日時を伝えておくとさらに安心です。
ウォシュレットは自分で交換することもできますが、慣れない作業では当然失敗も起こり得ます。そこでよくある失敗例を確認して似たような失敗をしないようにしましょう。
ウォシュレット交換の際には給水管を接続する作業があり、しっかりと接続できていなければ開栓後に水漏れが起きてしまいます。配管だけでなく給水ホースなど接続する部品も多く、向きもあります。しっかりと固定できていないことで徐々に緩み、数日後に水漏れが起きることもあるので注意しましょう。
ウォシュレットやトイレが古くなっている場合、固着していたりと部品が取り外しにくくなっていることもあります。力を加えて無理に取り外そうとして破損させてしまうこともあるので慎重に作業をしましょう。
ウォシュレットの交換がうまくいったと思っていても、取付方法に不備があると後になって部品やトイレの本体が壊れてしまう可能性もあります。設備に緩みやがたつきがあると通常よりも大きな負担がかかるということも念頭に置いておきましょう。トイレの設備が壊れると自分で直すのは難しいため、業者に依頼して設置していれば発生していなかった費用をかけて、修理を依頼しなければならなくなります。
トイレに合わないタイプのウォシュレットを購入してしまったという悩みもよくある事例です。トイレの便器のサイズはエロンゲートサイズとレギュラーサイズに別れており、タイプによって設置できるウォシュレットが異なるため、交換する前に確認が必要です。兼用のウォシュレットも多く販売されているので心配であれば兼用を選ぶのも手です。
また、袖付きリモコンタイプのウォシュレットの場合、横の壁との距離が近すぎると設置が行えません。設置作業もスペースが狭く困難なため確認してから商品を選ぶようにしましょう。
本記事ではウォシュレットの交換を自分で行いたいという方へ向けて手順を解説しました。ウォシュレットの交換は工程を理解していれば作業は可能ですが、しっかりと取り付けを行わなければ水漏れにつながることもあります。また、施工中はトイレが使用できなくなるため、万が一のことを考えるのであれば商品の選定から業者に依頼をして進める方が良いケースもあります。
自分で作業をする場合は慎重に作業をするとともに、少しでも不安に感じたら作業を中断して水道業者に相談をすることも考えておくことをおすすめします。
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